2020年1月31日(金)19:00から、西正寺本堂にて、「お寺でSDGs―カードゲームから考える、わたしたちのこれから―」が開催されました。
これは住職の友人で「みんなのサマーセミナー実行委員会」でも一緒に活動をしている、吉川晶子さんと丸川正吾さんが主催してくれてものです。
おふたりは、「SDGs de 地方創生」(
https://sdgslocal.jp/ )の公認ファシリテーターを取得されていて、今回の企画を開催してくれました。
最初に アイスブレイク、SDGsについての基本的な解説・説明、それからゲームをプレイするための説明をかーどの配布と合わせて行って、実際のゲームスタートです。
設定は、中山間地域にあるある自治体の行政職員、住民となってそれぞれのミッションを達成するべく、またその自治体の課題解決や、発展を目的に、12年(12分〈=3年〉×4セット)をプレイする、というものでした。
会場を所狭しと、みんな楽しく、それぞれのプロジェクトやミッションを達成するために、動き回ったり、呼びかけまわったり、交渉をしたり。
最終的な結果が、以下の通りでした。
こんなにも見事な発展を遂げるケースなんて、ないんじゃないか!?と、ファシリ―テーター、経験者が声を上げるほど、われわれの「某・中山間地域の自治体」は見事な発展を遂げて、2030年を迎えることができたようです。
人口も倍ちかく増え、暮らしや経済は3倍くらい好転、環境も倍以上に好転。
人口減少社会なので、人口が減っていったり、それとともに経済や暮らしも低減していって「消滅可能性自治体」をまざまざと感じるケースもあるなか、非常にすばらしい街づくりが行われたようでした。
尼崎の地域のみなさんのチームワークや、自治力の高さを存分に発揮できたようです。
ゲームのあとは、主催者お二人の進行で、参加したみなさんと濃密な振り返りが行われました。
何人もの行政職員(尼崎市役所)の方が参加されていて、「役所にいくことのしんどさ(否定されたりしたらどうしよう、意味が認められなかったら…)といったハードルを感じましたとか、「行政職員がどんなミッションを抱えているか、どのような仕事をしているかなんて、見えてなかったんですね」といった、普段のお仕事の立場とは逆の立場がゲームによって体感されたり、「あんなに叫んでいるのに、こちらの声ってとどかないんですね」という感想があったり、かなり現実にリンクする気づきや、感想がでてきていました。
プレイ中に面白いな!と感じたポイントを挙げておきますと、
・序盤にIT経営で成功したプレイヤー(IT長者になった!)が、資産をみんなのためにふるまうケースがあって、優良な資産家が町を豊かにした!という事態が発生したこと
・「ばらばらにするより、みんなで資産もカードも一緒にしましょう!」という、共産主義・社会主義的な傾向を感じさせるアイデアも出てきて、思想的なまなびとしても、大変興味深い事態が起きそうだったこと。
等でした。
終了後は、お寺のお座敷で、懇親を深めながら、ゲームの振り返りが夜遅くまで楽しく続けられました。
参加してくださったみなさん、ありがとうございました。
追伸:主催の吉川さん、丸川さんから 住職が進めている「カリー寺基金」の取り組みにご寄付をいただきました。ここに記して御礼申し上げます。ありがとうございます。