西正寺です。先日5月17日(土)に、宗祖親鸞聖人降誕会を行いました。降誕会は、浄土真宗の宗祖である親鸞聖人の誕生日が5月21日であることにちなみ、尊いお念仏に遇わせていただたことを慶ばせていただく行事です。
正信念仏偈(行譜)のお勤めの後、浄土真宗本願寺派 善照寺住職の新堀慈心(しんぼり じしん)先生にご法話をいただきました。
新堀先生は、京都府にある「あそかビハーラ病院」(緩和ケア病棟)にて看護師として勤められています。そこで僧侶と協働する中、浄土真宗のみ教えに出遇われ、得度し僧侶となられました。現在は、看護師の仕事を続けられながら、僧侶としても善照寺の住職を務められています。
今回のご法話では、緩和ケア病棟の看護師として経験した「生老病死(しょうろうびょうし)」の苦しみや、その中で阿弥陀さまの救いに出遇われた慶びをお話しいただきました。
当日は天候も心配していましたが、法要が始まる午後には穏やかな天気となり、滞りなくつとめることができました。新堀先生、そしてご参拝くださった皆さま、ありがとうございました。
5月12日(月)は、ほぼ1日かけて、本堂ならびに庫裏等の耐震診断にかかる調査を行っていただきました。
調査をお願いしたのは、「阪神文化財建造物研究会」様。(https://npohanbunken.sakura.ne.jp/wp/)
この日は、11名のメンバーの方がお越しになって調査いただきました。
本堂の登録有形文化財の登録申請に際してもご助力をいただいた団体様です。
登録後の調査で、耐震診断もできるというお話があり、費用の見積もりや、長西の方法等の相談を経て、お願いをすることになり、この日の調査となりました。
本堂ならび庫裏の外壁・内壁や柱の太さ、屋根裏から床下まで、隅から隅まで調査、採寸いただきました。
本堂も床に傾きがあったり、以前の地震(大阪北部地震)で壁が崩れたままになっているところなどもあります。今後、修繕や耐震工事など、末永く維持するために必要な方策を考える上でも必要なことと考え、今回の事業に到りました。
今年度は調査の年と位置付け、総代会に諮った予算案の中でも耐震診断事業を提案し承認いただきました。
古い木造の、特殊なつくりをしている本堂だけあって、耐震診断の予算も決して安いものではありませんし、またこの先の工事となれば、さらに何倍・何十倍を超える費用が掛かってくるかもしれません。 すべてのことが万全にできないかもしれませんが、守られてきた本堂をできる限りながく大事に守っていく方策を考えたいと思っています。
西正寺では、本堂の護持・社会活動のために、ウェブを通じたご寄付をお願いする仕組みも活用しています。よろしければ、こちらも併せてご覧いただけましたら大変ありがく存じます。
西正寺の護持・活動に応援をお願いします
https://congrant.com/project/saishoji/6778
(執筆:住職)
2025年5月11日(日)の午後は、ひさしぶりに「おてらでのんびり過ごす日」を行いました。
といっても、特別なことはなく、本堂の縁にユニット畳をしいて、ベンチをならべてゆったりと過ごしてもらうしつらえをご用意しているくらいです。それでも、幼児さんと遊びに来てくださったご家族や、ふらっとたちよってくださった方、ゆったりとベンチにすわって作業や読書をされる方など、10名あまりの方が「お寺でのんびり」すごしてくださいました。
イベントに限らず、いつでも境内にはベンチを置いていますので、休憩に、ぼんやりとすごしに、お参りに、ぜひぜひおこしください。