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月別アーカイブ2月 2020

祝・日本建築学会大会・若手優秀発表賞 井口奏子さん

 2018年度に西正寺を研究対象にした卒業論文を書き、その後も大阪大学で研究を続けている 井口奏子さん。このたび、西正寺をテーマにした発表で、「日本建築学会大会・若手優秀発表賞」を受賞したとの報告をいただきました!

 おめでとうございます! 




画像に含まれている可能性があるもの:中平 了悟、座ってる、テーブル、室内

 井口さんの研究は、昨年6月に「お寺の研究をして、まちの見え方が変わったハナシ。ー卒業研究発表会&感謝の会ー」として、西正寺でも報告してくださっていました。
 西正寺を取り巻く環境や、人のつながりを緻密に分析されていて、お寺にいる住職もその精密な研究に大変おどろいたのを覚えています。
https://www.facebook.com/events/2070849413215770/

井口奏子さんから、受賞の報告と、以下のコメントを頂きました
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 最初は「お寺ってこれからなくなるんじゃないかなあ、どうなるのかなあ」と漠然とした問いから、西正寺を「カリー寺とかいうイベントやってる、地域との繋がりを重視している?お寺」といった感じで注目し、足を運びました。最初はお寺には誰がいるのかさえわからず、ノンアポで現れ中平さんを困らせました。
西正寺に足を運ぶにつれ、そこに集まる人の存在について興味がわいてきました。
  なぜ、西正寺のイベントに行くといつも会える、お兄さんお姉さんがいるのか。
  檀家さんは私たちのような西正寺に集まる若者のことをどう思っているのか。
 中平さんは西正寺の未来をどう考えているのか。
「コミュニティ特性」とか大げさに言っていますが、私はコミュニティについて研究したという意識はあんまりなく、「西正寺の、この居心地のよさってなんなんや??」という内容だと思っています。だからこそ、沢山の方に読んでいただきたいです。
 最後に、中平さんと藤本さん、そしてインタビューに協力してくださった方々に最大級の感謝をお伝えしたいです。ありがとうございます。

井口奏子
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「お寺でSDGs―カードゲームから考える、わたしたちのこれから―」が開催されました。

2020年1月31日(金)19:00から、西正寺本堂にて、「お寺でSDGs―カードゲームから考える、わたしたちのこれから―」が開催されました。

 これは住職の友人で「みんなのサマーセミナー実行委員会」でも一緒に活動をしている、吉川晶子さんと丸川正吾さんが主催してくれてものです。

おふたりは、「SDGs de 地方創生」(
https://sdgslocal.jp/ )の公認ファシリテーターを取得されていて、今回の企画を開催してくれました。

 最初に アイスブレイク、SDGsについての基本的な解説・説明、それからゲームをプレイするための説明をかーどの配布と合わせて行って、実際のゲームスタートです。

 設定は、中山間地域にあるある自治体の行政職員、住民となってそれぞれのミッションを達成するべく、またその自治体の課題解決や、発展を目的に、12年(12分〈=3年〉×4セット)をプレイする、というものでした。

 会場を所狭しと、みんな楽しく、それぞれのプロジェクトやミッションを達成するために、動き回ったり、呼びかけまわったり、交渉をしたり。

画像に含まれている可能性があるもの:2人、座ってる(複数の人)

最終的な結果が、以下の通りでした。

写真の説明はありません。

 こんなにも見事な発展を遂げるケースなんて、ないんじゃないか!?と、ファシリ―テーター、経験者が声を上げるほど、われわれの「某・中山間地域の自治体」は見事な発展を遂げて、2030年を迎えることができたようです。

 人口も倍ちかく増え、暮らしや経済は3倍くらい好転、環境も倍以上に好転。
 人口減少社会なので、人口が減っていったり、それとともに経済や暮らしも低減していって「消滅可能性自治体」をまざまざと感じるケースもあるなか、非常にすばらしい街づくりが行われたようでした。

 尼崎の地域のみなさんのチームワークや、自治力の高さを存分に発揮できたようです。
 ゲームのあとは、主催者お二人の進行で、参加したみなさんと濃密な振り返りが行われました。

写真の説明はありません。


 何人もの行政職員(尼崎市役所)の方が参加されていて、「役所にいくことのしんどさ(否定されたりしたらどうしよう、意味が認められなかったら…)といったハードルを感じましたとか、「行政職員がどんなミッションを抱えているか、どのような仕事をしているかなんて、見えてなかったんですね」といった、普段のお仕事の立場とは逆の立場がゲームによって体感されたり、「あんなに叫んでいるのに、こちらの声ってとどかないんですね」という感想があったり、かなり現実にリンクする気づきや、感想がでてきていました。

 プレイ中に面白いな!と感じたポイントを挙げておきますと、

 ・序盤にIT経営で成功したプレイヤー(IT長者になった!)が、資産をみんなのためにふるまうケースがあって、優良な資産家が町を豊かにした!という事態が発生したこと

 ・「ばらばらにするより、みんなで資産もカードも一緒にしましょう!」という、共産主義・社会主義的な傾向を感じさせるアイデアも出てきて、思想的なまなびとしても、大変興味深い事態が起きそうだったこと。

 等でした。

終了後は、お寺のお座敷で、懇親を深めながら、ゲームの振り返りが夜遅くまで楽しく続けられました。
 参加してくださったみなさん、ありがとうございました。

 追伸:主催の吉川さん、丸川さんから 住職が進めている「カリー寺基金」の取り組みにご寄付をいただきました。ここに記して御礼申し上げます。ありがとうございます。