• 06-6491-2110
  • info@saishoji.net

年別アーカイブ2021

西正寺からのご案内 2021年12月

お参りの際に、年末のご挨拶と、年末・年始の予定を記したお手紙をお配りしています。今年ももう残すところあとわずかになりました。本年も大変お世話になりました。 来年もどうぞよろしくお願いいたします。

 西正寺では、大晦日の夜(23:45~)に除夜会を、元旦の朝(7:00~)に修正会をおつとめしています。どなたでもお参りいただけます。
 一年の最後・一年の始まりをお寺のお勤めで過ごしていただけると大変うれしく思います

【行事案内】令和3年11月17日(水)・18日(木)、西正寺 報恩講法要

 今年度の西正寺の宗祖親鸞聖人報恩講法要は下記の通りお勤めをさせていただくこととなりました。
 報恩講とは、浄土真宗の宗祖・親鸞聖人の恩徳に感謝し、お念仏のみ教えを聞かせていただくご法要です。浄土真宗にとってはもっとも大切にされている法要です。
 緊急事態宣言はあけましたが、まだまだ感染対策が必要な状況です。ご不安があれば、参拝の見送りも含めてご検討くださいませ。
  

西正寺 報恩講法要
 第一日 令和3(2021)年11月17日(水)14時より
 第二日 令和3(2021)年11月18日(木) 14時より
御講師:貴島信行 先生
 (浄土真宗本願寺派布教使/浄土真宗本願寺派真行寺住職)

【行事案内】令和3年度秋季永代経法要について

この度、西正寺 秋季永代経法要を下記のとおりおつとめさせていただきます。
新型コロナウィルス感染症が流行中です。感染対策や、もろもろの状況を判断しながらのお勤めになります。ご参拝の場合は、ご自身の体調、周りの方の状況などを勘案してご判断くださいますよう、よろしくお願いいたします。

西正寺 秋季永代経法要
日時 2021年9月27日月曜日、28日火曜日

 ◎一日目(9月27日)14時より「総永代経法要」
 ・仏教讃歌
  ・勤行(喚鐘/三奉請/表白/『仏説無量寿経』/念仏/和讃/回向)
  ・御法話 井上見淳 師

 ◎二日目(9月28日)13時30分より「総永代経法要」
  ・勤行(喚鐘/三奉請/表白/『仏説観無量寿経』/念仏/和讃/回向)
  ・仏教讃歌
  引き続き「永代経開闢法要」
  ・勤行(先請伽陀/頌讃/表白/『仏説阿弥陀経』/念仏/回向)
  ・御法話 井上見淳 師

永代経法要とは
 西正寺では春(3月下旬)・秋(9月下旬)に永代経法要をお勤めしています。永代経とは、永代にわたってお寺・お念仏の教えが護持されていくことを念じてお勤めされる法要です。二日間の法要において浄土三部経(『仏説無量寿経』、『仏説観無量寿経』、『仏説阿弥陀経』)をお勤めします。故人を偲びつつ、仏さまの教えを聞かせていただくご縁として、御門徒のみなさま、ご縁のみなさまには、ぜひともお参りくださいますようお願いいたします。

【新型コロナウィルス感染症 感染予防対策について】
  9月1日現在、兵庫県尼崎市も緊急事態宣言の対象となっております。永代経法要については、開催の方向で準備を進めております。しかしながら、感染状況、それにともなう社会状況等を勘案して、法要形態の見直しや、参拝の可否についての判断も必要になろうかと思われます。
 法要に関してのご案内は、このページにて行います。参拝にあたっては、改めてご確認をいただきますよう、よろしくお願いいたします。

【御講師紹介】
  井上見淳 師
   福岡県飯塚市正恩寺/龍谷大学准教授
井上先生の御法話など
・(本願寺みんなの法話)
 https://www.hongwanji.or.jp/mioshie/story/001138.html

・『いつでも歎異抄』
 https://hongwanji-shuppan.com/item/detail.html?icd=978-4-86696-018-0

     

【中止】【行事案内】布教実習法座(浄土真宗本願寺派布教使課程)の開催について

ご案内のこの行事は「緊急事態宣言」の発令によって、主催者(本願寺)より連絡があり、中止することとなりました。
  ご予定いただいていたみなさまには、誠に申し訳ありません。
  御理解のほど、なにとぞよろしくお願いいたします。

 浄土真宗本願寺派(西本願寺)では、「布教使課程(全寮制コース)」というものがあります。こちらでは、布教使になるための資格を得るために、全国から僧侶が合計100日間の全寮制の合宿研修に参加し、講義や法話の実演、実習等の研鑽を重ねています。(今年度は、コロナ対策のため、前期期間はオンラインで実施されています)
 その研修の一環として、「布教実習」が行われています。西正寺では、住職が当研修に専任講師として出講していることもありまして、実習をお引き受けすることとなりました。

 本願寺派の布教使をめざす僧侶の教えを伝えようとする「法話」を聞いていただき、ぜひ感想や、気づきを教えていただけませんでしょうか。

 参加費は不要。
 初めてお寺に来られる方、西正寺にお越しになる方も歓迎です。
(このイベントページの「参加する」を押していただけますとありがたいです)
 どうぞよろしくお願いします。

【日時】
 2021年8月25日(土) 14:00開始
【会場】
 浄土真宗本願寺派清光山西正寺本堂
  尼崎市上坂部3丁目36-8
【もちもの】
 ※ お寺でもお貸ししていますので、お持ちでなければ手ぶらでおこしくださいませ。
  ・お念珠(数珠)
  ・聖典(勤行用)
  ・門徒式章(お持ちの方のみ)
  ・仏さまに向き合う心


【内容】
  勤行(讃仏偈) 
  法話(1)実習生:岡藤こころ (15分)
  法話(2)実習生:古賀唯香 (15分)
  (休憩)
  講師法話 中平了悟(西正寺住職)
  (30分ほど)
  法座終了・休憩
  振り返り、反省会 
   ※実習生の法話について、感想をいただきたく思います。
 御都合のつきます方は、ご参加ください。

【行事案内】第20回西正寺寄席 開催について

恒例の西正寺寄席について、以下の通り開催予定です。
Facebookのイベントページ 
https://fb.me/e/1yfrKFWl3
チケットサイトピーティックス
https://peatix.com/event/1995260/view
をご覧ください


チケットサイトピーティックス
https://peatix.com/event/1995260/view
をご覧ください

1人以上、立っている人、室内の画像のようです



【日時】:2021年(令和3年)8月21日(土) 14:00開場、14:30開演

【会場】浄土真宗本願寺派 清光山 西正寺
  尼崎市上坂部3丁目36-8 (JR塚口駅より東南へ徒歩7分)
  電話:06-6491-2110
  フェイスブック:https://www.facebook.com/seikouzan

【入場料】 大人:1000円 高校生以下:500円

【定員】 50名 (事前申し込み優先制)
※ 当日会場は、新型コロナウィルス感染予防として、入場者数を限定して、マスク着用・換気などの対策を行った上で開催します。 ご理解・ご協力の程をよろしくおねがいいたします。既定の人数を超えた場合は入場をお断りいたします。恐れ入りますが、なにとぞご理解ください。

【問い合わせ先】
  info@saishoji.net (西正寺寄席実行委員会:中平)

【主催】西正寺寄席実行委員会
【共催】露の団姫事務所 / 浄土真宗本願寺派清光山西正寺
【後援】尼崎市教育委員会

【西正寺寄席について】
西正寺寄席は、2012年4月に第一回を開催して以来、毎年2回(4月・8月)開催し、今回20回目の開催を迎えることになりました。

 第1回の開催以来、尼崎・上坂部の地域寄席として、西正寺の門徒さんに限らず、地域のみなさん、落語好きのみなさんからも愛着をもって楽しんでいただいてきました。
 昨年以来の、新型コロナウィルスの流行拡大とその影響により、感染対策を行いながらの開催となります。会場でも手指消毒・マスク・換気などの対応を行いつつ、寄席の開催を目指しています。ご不便をおかけするところもありますが、なにとぞご理解・ご協力をお願いいたします

 「西正寺寄席」は西正寺の御門徒、地域のみなさんと一緒に手作りでやってきた落語会です。行き届かないところや、不案内なところもあろうかと思います。参加いただいているみなさんのご協力をいただきながら、進行させていただいています。
 落語ファンの方も、初めての方も、ぜひぜひ広い心でご参加・ご協力をいただけたら大変うれしく思います。ぜひぜひ、多くの皆様のご参加をお待ちいたしております。 

【参加方法・留意事項】

 ・事前申し込みは、以下の方法で受け付けています。
  詳細は、以下のページをご覧下さい。

  チケットサイト PEATIX
 https://peatix.com/event/1995260/view

 ・当日は、全席自由席です。席の指定はありません。
 ・会場は、50名が定員です。
  今回は、新型コロナウィルス感染症対策として、50名限定/事前申し込み優先形式で開催します。

1、西正寺寄席会場での参加方法 

 (1)インターネット・サイトからのお申込み【推奨】(販売は、4月20日(木)23:59で終了します)

  チケット代金は大人1000円、高校生以下500円です。
(入場料の支払いは当日会場にてお願いします)
  開催への応援・寄付も歓迎しております。販売チケットのなかに、「寄付付き」または、「寄付」の券種があります。
* 寄付のみのチケットは、参加券が付属しておりませんので、ご注意ください。

 (2)メールでのお申込み
   (1)の方法でのお申込みが難しい場合、次のメールアドレス(info@saishoji.net)まで、下記の事項を記入の上、お申込みください。
   ・代表者お名前
   ・ご参加人数と参加される方のお名前
   ・連絡先(メールアドレス/電話番号)   

 (3)それ以外のお申込み方法
   上記の(1)(2)でのお申込みが難しい場合は、西正寺までお電話ください。
   西正寺 06-6491-2110

   その際には、以下の事柄をお伝えください。
  ・代表者お名前
  ・ご参加人数と参加される方のお名前
  ・連絡先(電話番号)

2、オンライン配信での視聴方法 (申込期日:8月20日(木)23:59)

 インターネット・サイトからのお申込み【推奨】
  以下のサイトから、「オンライン視聴チケット 500円」をご購入ください
  ※ その他、「ご寄付」をいただいても、当日の配信アドレスをお届けいたします。 

 当日、時間になりましたら、お送りしたご案内に従ってアクセスしてください。

  チケットサイト PEATIX 

https://peatix.com/event/1995260/view

 ・手作りの会ですので、来場のみなさんのご協力をよろしくお願いいたします。
 ・会場では、運営費のご協力をお願いする「募金箱」を設置しています。
  ご協力いただけますとたいへんうれしいです。

【出演者情報】

◆露の団姫(つゆのまるこ)
2005年 露の団四郎へ入門。
2011年、天台宗で得度。
現在、天台宗一隅を照らす運動広報大使。
2011年第6回繁昌亭輝き賞を過去最年少受賞。
2017年、第54回なにわ藝術祭新人賞受賞。
趣味は川柳。

◆露の棗
1990年生まれ。大阪府出身。2014年 、露の都に入門。

◆桂枝之進
2001年生まれ。神戸市出身。現在20歳。2017年、中学校在学中に六代文枝一門 三代目桂枝三郎に入門。2017年12月、天満天神繁昌亭「枝三郎六百席」にて初舞台。
趣味 映画鑑賞。特技 サッカー。

【2021/07/21更新】
・チラシのデザインができあがりましたので、添付しました。

【延期のお知らせ】住職継職奉告法要の再延期について

 西正寺では、本年(2021年)5月30日日曜日に、住職継職奉告法要を予定しておりましたが、緊急事態宣言が発出される状況でもあり、また現状の新型コロナウィルス感染症の流行とその影響を鑑み、誠に残念ではありますが、延期することにいたしました。
 すでに、参拝予定のみなさまにはご案内を、関係各位にはハガキにてご連絡をさせていただいたところではありますが、あらためてホームページでもご連絡させていただく次第です。
 なにとぞ、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

謹 啓
 慈光照護のもと、お念仏ご相続のことと拝察申し上げます。
 日頃より、西正寺の護持・発展のために、ご理解・ご協力をたまわっておりますこと、誠にありがとうございます。

標題の件につきまして、五月三十日に、住職継職法要を修行すべく、準備を進めてまいりました。しかしながら、このたび新型コロナウィルス感染症拡大とそれに伴う緊急事態宣言の延長という状況になり、寺族・総代、並びに住職継職法要実行委員会で協議をいたしました。その結果、まことに遺憾ながら、この度の法要につきましては延期することといたしました。
皆様から、出欠に関するお葉書をいただく等、ご協力をいただいておりました中に、昨年に引き続き、再度の延期という事態になりましたこと、誠に申し訳なく存じます。
今後につきましては、改めてコロナ流行の終息後に法要開催の時期を検討して実施したいと考えております。なにとぞ、ご賢察・ご理解賜わりますようお願い申し上げます。

 合掌

令和三年五月十二日
西正寺 住 職 中平 了悟(釋 了悟)
西正寺 前住職 中平 覺了(釋 覺了)
西正寺 門徒総代 廣田 英夫
門徒総代 佐野 由廣
門徒総代 廣田 直也
西正寺 住職継職奉告法要 実行委員会 一同

【行事案内】2021年3月24日・25日 春季永代経法要”

 西正寺春季永代経法要を
    下記のとおりおつとめさせていただきます 

西正寺 春季永代経法要
日時 2021年3月24日水曜日、25日木曜日

 ◎一日目(3月24日)14時より「総永代経法要」
 ・仏教讃歌
  ・勤行(喚鐘/三奉請/表白/『仏説無量寿経』/念仏/和讃/回向)
  ・御法話 佐々木隆晃 師

 ◎二日目(3月25日)13時30分より「総永代経法要」
  ・勤行(喚鐘/三奉請/表白/『仏説観無量寿経』/念仏/和讃/回向)
  ・仏教讃歌
  引き続き「永代経開闢法要」
  ・勤行(先請伽陀/頌讃/表白/『仏説阿弥陀経』/念仏/回向)
  ・御法話 佐々木隆晃 師



永代経法要とは
 西正寺では春(3月下旬)・秋(9月下旬)に永代経法要をお勤めしています。永代経とは、永代にわたってお寺・お念仏の教えが護持されていくことを念じてお勤めされる法要です。二日間の法要において浄土三部経(『仏説無量寿経』、『仏説観無量寿経』、『仏説阿弥陀経』)をお勤めします。故人を偲びつつ、仏さまの教えを聞かせていただくご縁として、御門徒のみなさま、ご縁のみなさまには、ぜひともお参りくださいますようお願いいたします。


【ご連絡】緊急事態宣言(令和3年1月13日発出)と対応について

 門信徒みなさま
 慈光照護のもと、お念仏ご相続のこととお察し申し上げます。
 このたび、新型コロナウィルス感染症の流行拡大を受けて、緊急事態宣言が発出されました。西正寺では、それを踏まえて現状では、以下のように対応してまいる予定です。

【月参り/ご法事について】
 すでに予定をいただいているお参り(月参り・法事)については、以下の様にいたします。
 
 ・原則、お約束の前日までに電話などで、ご意向の確認をする。
 ・お参りにあたっては、マスク、手指消毒、換気等の感染予防対策をする。
 ・その他、必要な配慮や、確認を徹底する。

 上記のことを行いつつ、月参り・法事については、継続させていただきたく予定です。もちろん、それぞれのご都合・ご事情、あるいは不安・心配のないようにしていただくことを大前提にしておりますので、少しでも心配が残るようでしたら、延期・中止の対応をいたします。
 ご遠慮なくお申しつけください。

【お葬式について】
 状況を鑑みつつ、感染予防対策を徹底してお勤めいたします。

【その他の行事】
 状況を鑑みつつ、適宜判断を行ってまいります。

以上
ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。
令和3年1月14日
 西正寺 住職 中平了悟(釈了悟)

(追)
 ご連絡・ご相談したうえで、現在、多くの門信徒のみなさまのご家庭のお参りを継続させていただいています。
 何気ないいつも通りのお勤めの時間を過ごさせていただくお宅もあれば、お一人暮らしでいつも以上の不安や心配について言葉にされる方、ご家族や親しい方の近況の変化についてのいろいろな思いをお話くださる方、多くの思いの中で時間を過ごさせていただいています。

 ご本尊(阿弥陀如来)に手を合わせ、お勤め(読経)をする。それだけのことですが、それだけでは終わらないことがあるとあらためて感じています。
 仏さま、お念仏の信仰の世界に支えられる時間と受け止めてくださることもあることでしょう。一人で抱えた不安を僧侶に語る、あるいはぶつけてくださる時間になるかもしれません。
 人によっては「不要不急」かもしれませんが、日常に手を合わせる時間、お念仏申す時間を持つことは、生きることの根っこを支えることの一つであると感じられる人もいらっしゃいます。
 
 大切な時間と思われるかたにとってかけがえのない「手を合わせ、お念仏する」時間や、機会。それをまた、僧侶として大切な時間として立ちあわせていただけることをあらためてこの緊急事態の中で感じています。

 心落ち着かない時間が続きますが、どうぞみなさまそれぞれの大切にされているもの、心の頼りとされているものとの時間も大切に過ごしていただけますよう、念じ申し上げます。

西正寺 住職 釋了悟



令和三年初法座(表白)

2021(令和3)年1月5日、
午前10:30より、「令和三年 西正寺初法座」をおつとめしました。
13名の参詣のみなさんと一緒にお勤めをさせていただきました。

 徐々にお正月気分から、平常にもどっていくにあたって、お勤めの機会を持たせていただく思いで、お勤めしております。

 今回は特に、コロナの影響のなかで迎えた新年ということもあり、勤行にあたって読ませていただいた表白にもそのような思いを織り込んでのお勤めとなりました。

 感染対策や、被害を最小限にとどめる努力は惜しまず、行っていかなければなりません。しかし、そうありながらも「どうしようもない」部分は残ってしまう。懸命に、不断に努力し続けていても、なお感染してしまうかもしれない中で私たちは暮らしています。病にならないように、死なないように様々に配慮していても、やはり思い通りにならない場合が起こりうることも知っています。願いが叶うばかりではない、思い通りにならない、常に「生老病死」や無常の理の中で私たちは生きていかざるを得ません。

 お釈迦さまが、「生・老・病・死」の四苦の現実と、諸行無常の理を説かれ、親鸞聖人は、「すでにお釈迦さまによって諸行無常の理が説かれており、(多く人がなくなるような、悲しい事態も)決しておどろくべきことではない」と言われていました。それらのお言葉が示されることは、(私たちが直視できていなかったというだけで、実は)人生の真実のすがた、これまでの先人が生きてきた道筋は、絶えずそれらに直面し、向き合ってきた歴史だったということなのではないでしょうか。

 課題を矮小化するのではありません。また虚無主義や、放任主義にはしるのでもありません。
 避けがたい老・病・死が厳然としてあり、諸行無常の理のなかに生きていることを知ることは、「ちゃんと生きていくこと」「人生そのもののと真摯に向き合うこと」と同意であるのではないでしょうか。

 未曽有のパンデミックと言われる状況が続いています。しかし、その中にある「思い通りにいかない」、「当たり前と思えることが当たり前にできない」、あるいは様々な我慢を重ね、苦悩や迷いを重ねる姿は、先人がただ生きてきたその姿と重なるものがあるように思います。「人生を生きる」という実相が、露わになって突きつけられているということなのではないでしょうか。

 念仏の中に、自らの願いや思い通りになることを求めるのではなく、「思い通りにならない人生」をいかに生きるのか、先人たちが歩んだ道筋と、その生きられた姿を重ね合わせて、南無阿弥陀仏とお念仏申すご縁を大事にして、また一年、いや一日一日大切に過ごしてまいりたいと思います。

 合掌

令和三年 初法座    表白

敬って、大慈大悲の阿弥陀如来の尊前に申して曰さく、

本日、ここに仏前を荘厳し、参詣の門信徒とともに、
令和三年・西正寺初法座を勤修したてまつる。

新たな年、始まれり。
しかれども、
社会、昨年来の感染症の流行なお続き、
大きな困難のなかにあり。
我ら、苦しみ多き、
無辺の迷いの海の中にあり、
常に迷いと恐れを抱く。

しかれども、
釈尊、すでにさけがたき「生・老・病・死」の四苦あることを示し、
「諸行無常」の理(ことわり)を説けり。

宗祖親鸞聖人、
「生死無常のことわり、
くはしく如来の説きおかせおはしまして候ふうへは、
おどろきおぼしめすべからず候ふ。」
と、また言わるる。

誠なるかな、
難思の弘誓は難度海を度する大船、
無碍の光明は無明の闇を破する恵日なり。
苦しみ、迷い多きこの人生に、
南無阿弥陀仏の六字をもって確かな道筋を示されん。

願わくは、われら、この法会を機縁として、
心を弘誓の仏地に樹(た)て、
念(おもい)を難思の法海に流し、
あらためて、先人のみあとをたずね、
確かな、念仏の道、極楽往生の道の歩みをたまわらんことを

西正寺住職 釈了悟 
敬って白す

新年のご挨拶を申し上げます

新しい一年が始まりました。
おかげさまで、大みそかの夜に除夜会、元旦には修正会をおつとめし、
例年同様、年越し・新年のおつとめをさせていただきました。

昨年来のコロナウィルスの流行には厳しいものがあります。
「よい年であれば」と願いますが、それでもさまざまな困難・難しさを抱えながら過ごすことになるかもしれません。
「よい一年、よい一日」も、「むずかしい一年、むずかしい一日」もあるいは、「あまりよくない一年・一日」も「つらい一年・一日」も、いずれもそれぞれかけがえのない「その一年・一日」であるということもできます。

一日一日大切に積み重ねて、大事にまた一年を過ごしていきたいと思います。


本年もどうぞよろしくお願いいたします。
※ このページの画像は、大みそかの夜に、Jinsho Amasaki さんに撮影いただいたものです。